ベンガク・コーチでは、主として中高生を対象に、 下記の「国語力強化プログラム」 の提案とサポートを行います。
国語力強化プログラムの概要
「国語力強化プログラム」 は、基礎的な鍛錬(簡単という意味ではありません)という位置づけで、下記に重点をおいた勉強方法とします。
・言葉の知識(語彙、書き言葉の使い方)
・言葉の運用能力(読解力、論理的思考力、表現力)
勉強の対象とする題材は、日常的に接する現代文とし、手本となる文章の「書き写し」や「要約文、感想文を書く」勉強方法とします。
生徒さんの国語力に合わせて、次のように、段階(フェイズ)を踏んだ勉強を行います。
・第一段階(フェイズ1)は、読み・書き写し
・第二段階(フェイズ2)は、要約文を書く
・第三段階(フェイズ3)は、感想文を書く
まずは、フェイズ1から始めて、フェイズ2、さらにフェイズ3と進むのが理想です。
これらの効果・メリットは、次のようになります。
効果・メリット
・読みと書き写しにより、言葉にデリケートになり、書き言葉の使い方を肌で覚える
・文章の構造・展開のパターンを理解し、読解や作文に強くなる
・要約文、感想文により、読解や作文がさらに強化される
・文章のテーマに関連した知識が増える
・自分の文章が上達するのがわかり、自信が持てる
・一人でも実行でき、特別な費用はかからない
スマホやタブレットなどのICT機器を利用した学習方法が普及した昨今、そんな面倒な勉強はやりたくないという人も多いかと思います。
しかし、 自分の手を動かす愚直な勉強が、ベーシックな能力強化には最も効果があるのは間違いありません。
昔から方々で採用され、実績をあげてきた勉強法なのです。
このWebサイトの筆者である私も、中学生のとき、国語の勉強方法についての書籍(入江,1978)を読んでこの勉強法を知り、取り組んだ経験があります。
その結果、国語力が向上し、その影響で他の教科の成績も向上したことを思い出します。
手本とする文章
勉強の題材、つまり手本とする文章としては、短く完結した文章である「新聞のコラムや社説」を用います。
新聞の文章は、万人向けにプロが書いた実用的な文章で、短く完結しており、言葉の使い方や文章構成 の手本として最適です。
「コラム」は、言葉の使い方やテーマに関連する知識・常識の増強に役立ちます。
「社説」は、論理的な文章として完結しながら適度な長さであり、文章構成・論理展開を勉強する題材として最適です。
これらの文章は、入試問題としても採用されています。
テーマが毎日変わるため、時事的な知識の勉強にもなり、作文や小論文にも役立ちます。
高校生など、新聞の文章では少し物足りないと感じる人もいると思いますが、この勉強の目的が、単に文章の意味を理解するだけではなく、
・すでに知っている言葉でも、言葉のニュアンスや文中での使い方を再確認する
・文章の展開や構成の仕方を覚える
・それらを自分で書く文章で使えるようにする
・要約文や感想文を書く題材と考える
ということに注意が必要です。
フェイズ1の勉強
国語力強化プログラムのフェイズ1(第一段階)は、手本となる文章の「書き写し」を中心にした勉強になります。
フェイズ1の勉強手順(ステップ)の概要を次に示します。
フェイズ1のステップ
ステップ1: 数回黙読し文章全体を理解する
ステップ2: 意味が不明または理解があいまいな言葉を辞書等で調べる
ステップ3: 再読し、文章の構成を理解する
ステップ4: 文章全体を書き写す
ステップ5: 最後に音読する
書き写しノートのサンプルを下記にリンクします。
自分が勉強しやすいようなフォーマットで、ノートや原稿用紙に書けばよいです。
フェイズ1の勉強を、20~30の文章に対して行えば 、読解力が向上し、自分で書く文章も変わってくることがわかります。
1つの文章に対して、1日で終わらない場合は、2日に分けてもよいでしょう。
週に1回の勉強なら半年、週に2回なら3か月、週に3回なら2か月は、続けてもらいたいと思います。
何よりも 継続することが大切です。
フェイズ2 以降の勉強
フェイズ1の勉強により、言葉の使い方や読解力が上達した後は、フェイズ2以降の勉強に進みます。
フェイズ2
・フェイズ1で書き写しを行った文章にたいして、要約文を書く
・200字以内など、字数制限を設定する
要約文の書き方については、佐藤(2018)、野矢(2018)などが参考になります。
フェイズ3
・フェイズ1で書き写しを行った文章にたいして、感想文を書く
・300字以内など、字数制限を設定する
サポート
「国語力強化プログラム」の勉強を、一人で地道に続けるには、相当な忍耐力が必要です。
しかし、人に見てもらえば、継続するモチベーションになり、丁寧に勉強することにもつながります。
学校の先生や、通っている塾、あるいは親御さんなどに、作成したノートを見てもらえれば、それがよいかと思います。
それができない場合、ベンガク・コーチでサポートさせていただきます。
フェイズ1の勉強に対して、1回分を添削いたします(無料) 。
フェイズ2、フェイズ3の勉強に対しても、ご相談を受けます。
ご希望・ご相談があれば、「お問い合わせ」のページからお知らせください。