生徒さんの学力の向上のためには、その基盤となる「基礎学力」を鍛えることが重要です。

その基礎学力を鍛える有効な方法の一つは、「国語力の強化」と言えます。

ベンガク・コーチは、基礎学力、特に国語力を重視します

基礎学力の根幹は国語力

基礎学力とはどういうものでしょうか。
初歩的な学習内容の習得度という考え方もあるかと思います。

ここでは、学力全般の向上に寄与するような、基盤となるべき能力を「基礎学力」ととらえたいと思います。

基礎学力、つまり学力の基盤となる能力としては、次のような能力があげられます。

学力の基盤となる能力

①リテラシー(語彙、読解力、表現力、論理的思考力)
②常識、暗黙的知識(※)
③計算力、空間把握力
④記憶力
⑤知的好奇心、向上心、集中力、忍耐力、主体性、ほか

※認知心理学で「スキーマ」と呼ばれる。
 例えば、西林(2005)今井(2016)を参照。

①②は、主に国語力
 ③は、算数・数学的な能力
④⑤は、生来的な能力や非認知能力

と分類されるものと思われます。

すべて大切な能力ですが、特に①②の国語力が重要と考えます。
なぜなら、日本人である我々にとっては、適切な勉強を行えば、国語力向上は比較的容易だと考えられるからです。

一般的にも、多くの識者により国語力の重要性が説かれています。(例えば、藤原[2006]佐藤[2018]斎藤[2021]

国語力は、すべての学習の基盤となる基礎学力の根幹だと言えます。
国語力を強化することが、学力向上の王道かつ近道なのです。

SNSの隆盛とAI技術が勃興する現在、あふれる情報を正しく受け取り、適切に発信することが、ますます要求されています。
日々の生活においても、国語力は重要なのです。

しかしながら、児童・生徒から社会人まで含めて、国語力・読解力が低下していると言われています。(例えば、石井[2022]新井[2024]

成績は悪くもないが、もう一つ国語力に自信がもてない勉強の仕方も分からないし、そもそも勉強が必要とも思わないという方は多いのではないでしょうか。

国語力を強化する勉強法

我々は、日常生活では普通に読み書きでき、特に問題も感じないため、学校以外では国語を意識して勉強することはあまりありません

受験生なら国語の対策として、読解問題を解くことも多いと思います。
もちろん、それは必要な勉強ですが、どちらかというと問題を解くためのテクニックを覚える実践練習という位置づけになるかと思います。

また、読書の重要性は言うまでもなく、時間が許す限り、様々な分野の読書をすべきでしょう。

しかし、漠然と読書をしても、国語力が向上するとは思われません。
忙しい中高生や受験生には、大量の読書をこなす時間もありません

国語力を強化する勉強法は、手本となるような文章を繰返し読み、理解し、言葉や表現を覚え、関連する知識を得て、最終的に自分の文章を書けるようにすることです

ベンガク・コーチが提案する勉強法は、手本となる文章を「読み」、「書き写し」、「要約文・感想文を書く」 方法です。

読解のテクニックを覚える勉強や、読書を大量にする方法ではなく、古典的な勉強法です。

この愚直とも言える勉強法が、真の実力をつける最も効果的な方法と言えます。

この勉強法による効果は次のようになります。

効果

・言葉にデリケートになり、「書き言葉」の使い方を学ぶ
・文章の展開や構造のパターンを覚える
・関連する知識が身に付く
・それらの結果、読解力、論理的思考力、作文力が向上する

具体的は勉強のステップは、「国語力強化プログラム」をご覧いただきたいと思います。